先日、ご利用者様とある特別養護老人ホームを見学に行きました。
そちらの施設の接遇、雰囲気、理念...どれも素晴らしく、とても刺激になりました。
清掃が行き届いているのはもちろん、ただ単にきれいに整理整頓されているだけではなく、飾ってある絵や写真、観葉植物など、利用者様が心地よく豊かな気持ちになっていただけるような雰囲気作りがなされていました。また、その施設はユニットケア(①)で、各ユニットごとに内装や取り組みなど、それぞれ特色があり、施設での画一的な生活ではなく自宅や地域で生活しているように感じられる工夫が散りばめられていました。
そして何より、どのスタッフの方も気持ちのよい挨拶をされていたのがとても印象的でした。当たり前のことかもしれませんが、業務に追われて視野が狭くなると、どうしても周囲に気が回らないことがありますが、そちらの施設は常に周囲に気を配られているのだなと感じました。そうすることが、利用者様の異変や危険の察知に繋がり、結果として安心安全な暮らしに繋がるのではないかと考えさせられました。
そちらの相談員さんが、利用者様に対して「うちの施設では、施設に合わせていただく必要はありません。ご利用者様のご要望にこちらが寄り添います。」と、ごく当たり前に言われていました。介護施設で働く立場として、その考え自体は当然のことなのですが、はっきりと自信をもってご利用者様に伝えられるのは、とても凄いことだと思います。
私自身も施設としても活かせること、学ばないといけないことが多々ありました。
そちらの施設と全く同じ取り組みはできませんが、見習うべきところは参考にさせてもらい、その上で当施設ではどういうサービスが必要なのか、目指すべきなのかをもう一度みんなで考えることができればと思いました。