歯科医師による研修会を開催しました
令和6年6月24日(月)在宅医療・介護連携推進の一環として、介護施設・介護サービス事業所職員を対象に、むかえ歯科医院 院長 向江富士夫先生をお呼びして、『高齢者の口腔ケアとリハ』について講演頂きました。
今回の研修会では、地域の歯科医師である向江先生から、主に高齢者のオーラルフレイルによるリスクや口腔ケアの方法等に関することを含め、事前に介護事業所にアンケートで聴取した口腔に関する質問等についての回答も交えながらお話しいただきました。
口腔内の健康が全身の健康維持につながっていること、食事の楽しみやコミュニケーション、認知機能等にも影響を与えていることについて認識を深める機会となりました。また、終末期等における口腔ケアの方法の動画では、様々な道具を使った口腔ケアの手法について理解することができました。
高齢者のケアにおいて、口の中は簡単に観察できる部位ではなく、介護事業所等での多忙な業務のなかで口腔ケアは後回しになりがちなのが現状です。支援する側が適切なケアの方法を理解することはもちろん、口腔健康に関心を持ち、異常の早期把握や対応ができるように心がける必要があると感じました。また、利用者や家族にも口腔ケアへの意識づけができるよう働きかけることも重要だと思います。今後もケアの質の向上や医療専門職と介護関係者との連携強化を図るための機会となるよう、研修会等を企画・開催してまいります。