診療科・部門案内

肝臓病外来

診療受付

受付時間

平日・午前8時30分から午前11時00分

休診
土・日、祝日、年末年始
医師
非常勤 第1 第3

担当医

非常勤医師(金曜) 吉丸 洋子
非常勤医師(土曜) 永濱 裕康

概要

 平成22年4月より熊本大学消化器内科より2名の医師が交代で第1金曜日(吉丸)、第3土曜日(永濱)に肝臓専門外来を行っています。消化器疾患の中でも肝臓病に関しては、特に専門性を必要とする領域です。慢性肝炎から肝硬変、肺がんにいたるまで、様々な病態の肝疾患に対応する事が可能です。

特色

 肝臓は『沈黙の臓器』といわれ、症状が出る頃には病気はかなり進んだ状態であることが多く注意が必要です。肝臓病といっても様々なものがありますが、代表的なものとしては肝炎、肝がんが挙げられます。その原因としては、B型肝炎やC型肝炎といったウイルス感染症がもとになったものが80%以上あり、他のがんと比べて唯一と言って良いほど、その原因の大部分が特定されています。したがってこれら肝がんの原因となっているB型、C型肝炎の発見と早期の治療が、ひいては将来の肝がんへの進行予防につながることになるのです。実際年々上昇していた肝がん死亡者数が、近年頭打ちになり、若干減少傾向になってきているのは、これらの肝炎に対する治療が進歩してきた事に基づいています。すなわち『肝がんは撲滅することが期待できるがんである』と言っても過言ではないのです。

 肝炎患者さんは西高東低で、西日本に多いのが特徴です。この熊本県も例外ではなく、その中でも特に人吉、球磨地方ではウイルス肝炎患者さんが多い地域であります。加えて土地柄でアルコール摂取による肝障害の方も多く、特にウイルス肝炎ではアルコール性肝障害が加わると進行も早く、がんができ易いというデータもありますので、一層の注意が必要です。

 このように我々はただ肝疾患診療を行なうだけではなく、広く患者さんに肝臓病というものに対する正しい知識を持っていただけるよう、啓発活動にも力を入れて行きたいと考えています。

 平成21年4月よりB型、C型慢性肝炎に対する医療費助成制度が始まりました。今までの治療は副作用の多いインターフェロン治療でしたが、現在は副作用がほとんどない内服のみの治療に変わりました。ぜひこの制度を利用して肝炎と戦ってみてはいかがでしょうか?ご不明な点がございましたら、診療日は限られてはいますが、いつでも遠慮なくお尋ね下さい。

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