病院について

院長挨拶

髙森 啓史
球磨郡公立多良木病院企業団
院長兼企業長
髙森 啓史

地域におけるチーム医療

 球磨郡公立多良木病院企業団は、上・中球磨4町村(多良木町、あさぎり町、湯前町、水上村)によって開設された球磨医療圏唯一の自治体病院です。

 当院企業団の歴史を紐解いてみますと、1879年(明治12年)球磨郡第1群立病院の分院として、多良木村字上ノ原に球磨郡第2群立病院が開設されました。1896年(明治29年)に郡制に伴い多良木第2病院、1923年(大正12年)多良木他9か村立組合病院、1941年(昭和16年)4月には球磨郡公立多良木病院と改称されています。1984年(昭和59年)に現在地(多良木町)に新病院が落成され、2009年(平成21年)新館が増築され現在に至っています。

 先達の方々のご努力ならびにご尽力により、現在では、病院の他に、総合健診センター・在宅医療センター・訪問看護ステーション・病児/病後児保育施設・介護老人保健施設・上球磨地域包括支援センター・居宅介護支援事業所が併設された企業団となっています。地域において「健診事業・予防医療」、「24時間体制の救急医療」、「急性期から介護・在宅までのシームレスな包括的医療」を実践しています。2022年の実績では、救急医療において上球磨消防署から出動した救急車のうち約85%を受け入れ、その搬入数は年間合計1,514台と過去10年間で最多となり、地域住民の皆様の付託に応えています。また、無医地区にある槻木診療所(多良木町)と古屋敷診療所(水上村)での医療も担い、だれ一人取り残さない医療を心がけています。

 当院企業団の基本理念は、「ひとと社会を診る医療・福祉を実践して、地域社会に貢献します」です。高齢化が進み、また価値観が多様化する中で、患者さん自身の選択や患者さん・ご家族のお考えを礎として、「治す医療」と「支える医療・福祉」を実践してまいります。医師会の先生方や行政、そして地域住民の皆様と共にOne Teamとなって、“地域と共に”球磨医療圏の健康長寿を支えていきたいと考えています。

 今後ともご指導ならびにご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。


2023年6月

球磨郡公立多良木病院企業団 企業長兼院長

髙森啓史

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