病院について

病院指標

令和元年度 球磨郡公立多良木病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 182 31 11 30 43 92 219 298 672 409

2019年度に当院を退院した患者様の人数を10歳刻みで年齢階級別に集計したものです。DPCデータにおいて、2019年度に退院した患者数は1987名です。60歳以上に占める割合が全体の80.4%、80歳以上がおり、高齢の患者様が多くを占めています。10歳未満の割合は9.2%でした。2018年度の12.0%から減少しています。また、10~50歳代の患者様は10.4%と少なく、球磨地域の高齢化が伺えます。尚、この数には、当院の地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟のみに入院された数は含まれていません。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 86 29.57 20.84 0.25 88.0
050130xx99000x 心不全 76 31.43 17.71 0.15 87.8
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 50 28.42 12.58 0.01 88.7
0400801499×002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)A-DROP スコア2 27 21.15 15.57 0.15 89.4
0400801499×001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)A-DROP スコア1 20 17.8 13.48 0.00 87.4

内科では、総合診療科として広範囲の診療に関わっています。また、循環器・呼吸器系も含めたリハビリテーションにも力を入れ、地域包括ケアシステムを念頭に訪問診療等も行っております。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)(ヘルニア手術) 22 6.14 4.85 0.05 70.4
060210xx99000x 腸閉塞(ヘルニアの記載なし 処置1なし) 13 8.62 8.89 0.00 73.6
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 12 7.33 7.13 0.00 64.9
060210xx9910xx 腸閉塞(ヘルニアの記載なし 処置1あり) 11 20.46 13.7 0.00 71.7
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 11 6.82 5.39 0.00 68

胃・十二指腸・肝・胆・膵・結腸などの消化器系疾患を中心に外科全般にわたり診療しています。高齢の方の入院が多いですが、平均在院日数は全国平均と比べても大きくは変わらないようです。

消化器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 66 2.26 2.63 0.00 69.3
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 31 9.48 9.79 0.00 79.9
060130xx99000x 食道,胃,十二指腸,他腸の炎症(その他良性疾患) 20 8.4 7.42 0.05 79.8
060140xx99x00x 胃十二指腸潰瘍,胃憩室症,幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 13 9.69 8.67 0.00 74.5
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 12 11.5 8.86 0.00 71.9

大腸ポリープや胆管結石などの入院が多く、内視鏡による手術を積極的に実施しています。概ね平均的(やや短い)入院日数となっています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折(人工骨頭挿入術) 67 50.36 25.94 0.15 86.9
160760xx97xxxx 前腕の骨折(手術有) 28 12.75 5.54 0.00 58.4
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む)(人工関節再置換術等) 19 52.05 23.56 0.00 77.2
160610xx97xxxx 四肢筋腱損傷 その他の手術あり
160690xx99xx0x 胸椎,腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む)

高齢者に見られる転倒や骨粗鬆症からの骨折が多く、また外傷性疾患や変形性膝関節症による手術など整形外科全般の診療を行っています。手術からリハビリテーションまで実施し退院となる患者さんが多い為、入院日数は長くなっています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 48 2.83 5.39 0.05 3.2
040090xxxxxx0x 急性気管支炎,急性細気管支炎,下気道感染症(その他) 45 3.93 6.19 0.00 1.3
040070xxxxx0xx インフルエンザ,ウイルス性肺炎 21 3.33 5.73 0.05 3.1
150040xxxxx0xx 熱性けいれん
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)

全体的に全国の在院日数より短い入院となっています。自宅での観察を十分に行ってもらうことで入院による家族の負担軽減にもなっています。平均年齢が低い為、休日・夜間等での緊急入院も多く見られます。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1あり
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 
11012xxx99xx0x 上部尿路疾患
110320xx99xxxx 腎,泌尿器の疾患(その他)

前立腺の悪性腫瘍、尿路の感染症などで入院されます。10症例に満たない場合は「-」で表示することとされており、対象者が「0」というわけではありません。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患(手術有、片眼)

入院の多くは白内障手術を目的としたものです。平成31年度は地域包括ケア病棟へ入院のうえ手術を行っておりましたので、今回の数値計上対象とはなっておりませんが、100件超の患者様の入院・手術等を行っております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 2 0 0 7 9 0 1 7.8
大腸癌 6 3 2 2 0 0 1 7.8
乳癌 0 0 0 0 2 0 1 8
肺癌 0 0 0 1 1 0 1 7.8
肝癌 0 0 0 6 0 0 1 7.8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

現在、日本で最も罹患率の高い上記の5つのがんの病期分類(ステージ)と再発の症例数を集計したものです。
初発のステージ(Stage)は、StageⅠからⅣへ大きくなるにつれ、がんの進行を示しています。
5大癌の中で最も多いのが胃癌、次いで大腸癌でした。
このデータは、DPCデータを集計したものであり、当院の地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟のみに入院された数は含まれいない為、実数より少なく表示されています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 9 11.20 61.0
中等症 78 22.01 86.8
重症 27 24.78 86.0
超重症 13 30.15 87.5
不明

市中肺炎とは、日常生活の中でかかる肺炎のことです。
DPCデータの入院契機病名および医療資源を最も投入した傷病名が、肺炎レンサ球菌やインフルエンザ菌、その他細菌性による肺炎等に該当するものとなります。誤嚥性肺炎は除きます。
重症度分類は、A-DROPスコアにより計上しています。これは、 日本で使われている市中肺炎の重症度を判定するものです。次の5項目のうち1項目に該当すれば1点、2項目で2点というように計算し点数をつけます。5点満点です。
A(Age=年齢):男性70歳以上・女性75歳以上
D(Dehydration=脱水):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
R(Respiration=呼吸):SpO2 90%以下またはPaO2 60Torr以下
O(Orientation=見当識):意識障害あり
P(Pressure=血圧):収縮期血圧 90mmHg以下
軽症0点、中等症1~2点、重症3点(意識障害(ショック)であれば1点でも重症)、超重症4~5点。
前年度と比較すると、軽症・中等症が減少し、重症・超重症の市中肺炎が増加しています。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 54 40.09 81.1 0.45
その他 30 54.93 82.8 0.40

高齢の方の入院が多い為、脳梗塞は、肺炎、心不全、骨折等とともに入院の契機となる疾患の1つです。当院では、入院直後からリハビリテーションを開始し、完了してから退院されることが多い為、入院日数は長くなっています。必要に応じて転院も行います。脳梗塞の発症が3日以内での入院の場合、入院期間も短くなっています。後遺症等ありますので早めの受診が必要です。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
K654 内視鏡的消化管止血術
K0461 骨折観血的手術(大腿)
K0461 骨折観血的手術(上腕)

内科では、総合診療科として広範囲の診療に関わっています。内科入院であっても他診療科とも連携をとり必要な手術を行っています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 23 1.13 3.57 0.05 64.0
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 19 1.84 5.31 0.00 63.5
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 15 4.07 37.80 0.00 85.9
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 11 19.60 29.60 0.15 82.5
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術

胃・十二指腸・肝・胆・膵・結腸などの消化器系疾患を中心に外科全般にわたり診療しています。予定手術に加えて、緊急性が高い場合に関しては夜間・休日等でも緊急手術を行っています。開腹手術や腹腔鏡下手術、内視鏡手術等を行っています。

消化器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 69 0.00 1.10 0.00 70.3
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 34 1.79 10.29 0.00 81.1
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術
K654 内視鏡的消化管止血術
K6531 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)

大腸ポリープや胆管結石などの入院が多く、内視鏡による手術を積極的に実施しています。内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術は殆どが予定での入院です。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 56 1.23 47.00 0.05 86.8
K0821 人工関節置換術(膝) 21 5.48 44.57 0.00 76.1
K0462 骨折観血的手術(前腕) 17 0.65 16.82 0.00 65.1
K0462 骨折観血的手術(下腿) 15 2.87 33.53 0.00 56.6
K0811 人工骨頭挿入術(股) 14 2.50 48.00 0.10 84.5

高齢者に見られる転倒や骨粗鬆症からの骨折が多く、また外傷性疾患や変形性膝関節症による手術など整形外科全般の診療を行っています。緊急性が高い場合に関しては夜間・休日等でも緊急手術を行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用)
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー)

経皮的腎(腎盂)瘻造設術、経尿道的前立腺手術などを行っています。10症例に満たない場合は「-」で表示することとされており、対象者が「0」というわけではありません。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他)

入院の多くは白内障手術を目的としたものです。手術は予定入院で行い、入院日に手術施行し術後2日で退院となります。令和元年度は地域包括ケア病棟へ入院のうえ手術を行っておりましたので、今回の数値計上対象とはなっておりませんが、100件超の患者様の入院・手術等を行っております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180010 敗血症 同一 4 0.20
異なる 1 0.05
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.05
異なる 0 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 10 0.50
異なる 0 0.00

「医療資源を最も投入した傷病名」と「入院の契機となった傷病名」が対応するコードに該当した場合を「同一」、そうでない場合(入院後に発症)を「異なる」としています。「発生率」は各症例数の全退院患者数に対する割合です。手術や処置、検査等を行う際には細心の注意を払って診療を行っています。起こりうる合併症については、事前に本人・家族の方々に説明をした上で同意を得て実施しています。
播種性血管内凝固症候群は、様々な重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性の制御能が十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向がみられる重症疾患です。敗血症は、体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす全身の感染です。
真菌感染症は、真菌によって引き起こされる感染症です。
手術・処置等の合併症は、手術や処置などの後、それらがもとになって起こることがある病気です。全ての患者さんで一定の割合で起こり得るもので、手術や処置等の際のミスで起きた疾患とは別のものとなります。

更新履歴

2020/09/29
初回情報作成(令和元年度)
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