病院について

病院指標

令和2年度 球磨郡公立多良木病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 91 28 18 27 60 82 235 427 667 389

 2020年度に当院を退院された患者様の人数を10歳刻みで年齢階級別に集計したものです。DPCデータにおいて、 2020年度に退院した患者数は2024名です。60歳以上に占める割合が全体の84.9%、80歳以上が52.1%あり、高齢の患者様が多くを占めています。10歳未満の割合は4.5%でした。2019年度の9.2%から減少しています。 COVID-19の影響での受診控えや感染予防、7月の水害などの影響を反映した結果となっております。
尚、この数には当院の地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟のみに入院された数、DPC対象外である自費(交通事故 労災など)、24時間以内に死亡された数は含まれておりません。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900xx 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 83 29.95 17.23 2.4 89.9
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 61 30.59 20.51 14.8 87.95
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 52 28.13 13.00 5.8 84.75
100380xxxxxxxx 体液量減少症 31 26.55 10.51 3.2 86.48
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 20 44.20 11.04 20.0 75.85

 内科では、総合診療科として広範囲の診療に携わっています。また、循環器・呼吸器系も含めたリハビリテーションにも力を入れ、 地域包括ケアシステムを念頭に訪問診療等も行っております。2020年度は7月の水害のため被災された方や施設からの受け入れなど がありました。2019年度で3位4位だった肺炎が2020年度は感染予防の影響か4割減となり、上位5位に入っていません。
心不全・誤嚥性肺炎など高齢患者さんが多く、在院日数も長くなっております。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 22 6.77 4.86 0 75.05
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 15 6.2 7.23 0 63.2
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし 15 29.2 13.3 0 78.07
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 12 9.25 9.08 0 75.33
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 処置2なし 定義副傷病なし 5.86

 外科では、胃・十二指腸・肝・胆・膵・結腸などの消化器系疾患を中心に外科全般にわたり診療しています。高齢の方の入院が 多いですが、平均在院日数は全国平均と比べても大きくは変わらないようです。2020年度は緩和ケア病棟を8月より閉鎖している 為、外科一般病棟で緩和ケアを行っています。

消化器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 119 2.24 2.66 0 72.2
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 処置2なし 定義副傷病なし 37 9.51 9.53 5.4 83.19
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 16 6.06 7.74 0 68.44
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石,胆管炎 手術なし 処置2なし 16 8.13 9.76 0 86.56
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 処置2なし 16 7.44 8.83 0 66.88

 消化器科では、大腸ポリープや胆管結石などの入院が多く、内視鏡による手術を積極的に実施しています。概ね平均的 入院日数となっております。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩,股等 74 54.07 25.09 13.5 86.81
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 26 13.12 5.18 0 67.81
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 処置2なし 16 36.69 19.06 12.5 82.63
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 15 49 23.36 0 76.73
160690xx99xxxx 胸椎,腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 13 14.92 18.81 7.7 83.38

 整形外科では、高齢者にみられる転倒や骨粗鬆症からの骨折が多く、また外傷性疾患や変形性膝関節症による手術 など、整形外科全般の診療を行っております。手術からリハビリテーションまで実施し退院となる患者さんも多い為 入院日数は長くなっています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 処置2なし 定義副傷病なし 26 3.08 5.86 11.5 3.12
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 定義副傷病なし 6.46
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍,急性扁桃炎,急性咽頭喉頭炎 手術なし 5.63
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 5.85
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 処置2なし 3.96

 小児科は、全体的に全国の在院日数より短い入院となっております。自宅での観察を十分に行ってもらうことで入院による 家族の負担軽減にもなっています。平均年齢が低いため、休日夜間等での緊急入院も多くみられます。
感染予防が行われたことにより全体的に患者数が減少していると思われます。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13
11013xxx99xxxx 下部尿路疾患 手術なし 9.75
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 11.04
11012xxx99xxxx 上部尿路疾患 手術なし 6.64
050130xx9900xx 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 17.23

 泌尿器科は、尿路の感染症などで入院されます。10症例に満たない場合は「-」で表示することとされており 対象者が「0」というわけではありません。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障,水晶体の疾患 手術あり 片眼 2.76

 眼科では、入院の多くは白内障手術を目的としたものです。令和2年度も地域包括ケア病棟へ入院のうえ手術を行っておりましたので、 今回の数値上対象となっておりませんが、合わせて92件の患者様の入院・手術等を行っております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 12 1 8
大腸癌 11 1 8
乳癌 1 8
肺癌 14 1 8
肝癌 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

 現在、日本で最も罹患率が高い上記の5つのがん(胃、大腸、乳、肺、肝)の初発の病気分類(ステージ)と再発の症例数を集計したものです。
初発のステージ(Stage)はStageⅠからⅣへ大きくなるにつれ、がんの進行を示しています。
「初発」とは当院において腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合、「再発」とは当院・他施設問わず初回治療が完了した後、当院にて 診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合です。5大癌の中で最も多いのが大腸、次いで胃、肺でした。
このデータは、DPCデータを集計したものであり、当院の地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟のみに入院された 数は含まれていない為、実数より少なく表示されています。
8月より緩和ケア病棟を一時閉鎖しており、一般病棟で緩和ケアを行っております。そのため、8月から緩和ケアをされた数は含まれています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 14 31.4 84.1
中等症 34 18.6 84.6
重症
超重症
不明

 市中肺炎とは、日常生活の中でかかる肺炎のことです。
DPCデータの入院契機病名および医療資源を最も投入した傷病名が、肺炎レンサ球菌やインフルエンザ菌、その他細菌性による肺炎等に該当するものとなります。誤嚥性肺炎は除きます。
重症度分類は、A-DROPスコアにより計上しています。これは、日本で使われている市中肺炎の重症度を判定するものです。次の5項目のうち1項目に該当すれば1点、2項目で2点というように計算し点数をつけます。
5点満点です。
A(Age=年齢):男性70歳以上・女性75歳以上
D(Dehydration=脱水):BUN21mg/dL以上または脱水あり
R(Respiration=呼吸):SpO2 90%以下またはPaO2 60Torr以下
O(Orientation=見当識):意識障害あり
P(Pressure=血圧):収縮期血圧90mmHg以下
軽症0点、中等症1~2点、重症3点(意識障害(ショック)であれば1点でも重症)、超重症4~5点。
重症、超重症の患者様もいらっしゃいましたが、10件未満のため「-」と表示されています。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 42 40.2 82.2 11.9
その他 23 58.8 84.2 17.4

 高齢の方の入院が多いため、脳梗塞は、肺炎、心不全、骨折等とともに入院の契機となる疾患の1つです。
当院では、入院直後からリハビリテーションを開始し、完了してから退院されることが多いため、入院期間は 長くなっております。必要に応じ転院も行います。脳梗塞の発症が3日以内での入院の場合、入院期間も 短くなっています。後遺症等ありますので早めの受診が必要です。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿)
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
K0811 人工骨頭挿入術(股)
K654 内視鏡的消化管止血術

 内科では、総合診療科として広範囲の診療に関わっています。内科入院であっても他診療科とも連携をとり 必要な手術を行っています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 22 1.1 4.7 4.5 75
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 18 4.4 6.1 0 66.7
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 13 5.6 25.9 0 79.8
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの)

 胃・十二指腸・肝・胆・膵・結腸などの消化器系疾患を中心に外科全般にわたり診療しています。
予定手術に加えて、緊急性が高い場合に関しては夜間・休日等でも緊急手術を行っています。開腹手術や腹腔鏡下手術、内視鏡手術等を行っています。

消化器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 128 0.4 1.6 0 72.3
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 50 1.7 9.7 0 83.5
K654 内視鏡的消化管止血術 19 0.4 10.2 0 74.6
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術
K6535 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(その他)

 大腸ポリープや胆管結石などの入院が多く、内視鏡による手術を積極的に実施しています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 58 2 52.6 13.8 88.3
K0462 骨折観血的手術(前腕) 28 1.7 13.7 7.1 71.9
K0811 人工骨頭挿入術(股) 19 4.8 44.9 0 81.1
K0821 人工関節置換術(膝) 15 5.3 42.7 6.7 76.7
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 10 0.7 5.1 0 71.7

 高齢者にみられる転倒や骨粗鬆症からの骨折が多く、また外傷性疾患や変形性膝関節症による手術など 整形外科全般の診療を行っています。緊急性が高い場合に関しては夜間・休日等でも緊急手術を行っています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回)
K797 膀胱内凝血除去術
K821-3 尿道ステント前立腺部尿道拡張術
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術)

 当院では透析をしているため、シャント閉塞時の経皮的シャント拡張術・血栓除去術も行っています。
経皮的腎(腎盂)瘻造設術や膀胱結石除去術などもありますが、10症例に満たないのでは「-」で表示しています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他)
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない)

 入院の多くは白内障手術目的としたものです。手術は予定入院で行い、入院日に手術施行し術後2日で退院となります。
令和2年度は地域包括ケア病棟へ入院の上手術を行っておりましたので、今回の数値上対象とはなっておりませんが、 合わせて92件の患者様の入院・手術を行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 17 0.84
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 21 1.04
異なる

 「医療資源を最も投入した傷病名」と「入院の契機となった傷病名」が対応するコードに該当した場合を「同一」、 そうでない場合(入院後に発症)を「異なる」としています。「発生率」は各症例数の全退院患者数に対する割合です。
手術や処置、検査等を行う際には細心の注意を払って診療を行っています。起こりうる合併症については、事前に本人・家族の 方々に説明をした上で同意を得て実施しています。
播種性血管内凝固症候群は、様々な重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性の 制御能が十分でなくなり、全身の微小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向がみられる重症疾患です。敗血症は、体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす全身の 感染です。真菌感染症は真菌によって引き起こされる感染症です。
手術・処置等の合併症は、手術や処置などの後、それらがもとになって起こることがある病気です。すべての患者さんで 一定の割合で起こりえるもので、手術や処置等の際のミスで起きた疾患とは別のものとなります。

更新履歴

2021/09/29
初回情報作成
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